昨年はオリンピックイヤーとなるはずであったが、コロナ影響でオリンピック史上初めての開催延期となり、今年の7月23日が開会式の予定である。足元の感染拡大の状況を踏まえるならば、オリンピックの開催はチョット厳しいのでは？と思わざるを得ないが、コロナが収束に向かい、オリンピック・パラリンピックが無事開催されることを願ってやまない。
　また、昨年も多くの自然災害に見舞われた1年であったが、日経平均株価が31年ぶりの高値（日本製鉄の終値は1,328円と冴えなかったが…）で終えたことは明るいニュースであった。しかし、株式相場に「丑つまずき」という格言もあるそうで、年明けからのマーケットの動きが気になるところである。

　さて、迎えた2021年である。今年、気になるニュースといえば、他国のことながら1月20日のアメリカ大統領の就任式である。選挙結果を未だに認めていないトランプ氏が大人しくホワイトハウスを明け渡すかが注目されているのは、なんとも情けない話ではあるが、アメリカ大統領が世界へ及ぼす影響の大きさは、この4年間で痛感させられている。ジョー・バイデン第46代アメリカ大統領には、国際秩序の回復にリーダーシップを発揮してほしいが、「米中対立」は、そう簡単に収まるとも思えず、不安定な状況が続くと見ておいた方が良いのかもしれない。
　また、コロナ感染拡大に加え、安倍前首相や吉川元農相を巡る「政治とカネ」の問題で、内閣支持率が急落しているが、今年は10月21日に衆院議員の任期満了を控えており、9月の自民党総裁選をにらみながらの解散総選挙の行方が気になるところである。
　そして2月（14日告示・21日投開票）には、大分市議会議員選挙が行われることとなる。1月10日に事務所開きを行い（事務所は明野高専前に設置）、後援会活動を本格化させていくこととなるが、これもコロナ禍での取り組みとなる。カード責任者を中心とした組合役員の皆さんには、引き続き、難しい対応をお願いすることとなるが、「大石祥一」必勝に向けて力を貸してほしい。

　最後に、今年もコロナの状況次第という予測不能な1年となりそうだが、世界各国でワクチン開発は確実に進んでおり、また、既にワクチン接種が始まっている国もある。未だ真っ暗なトンネルの中ではあるが、コロナ収束に向けて、僅かながらに希望の光も見えてきているようにも思える。今暫くは、マスク、手洗い、ソーシャルディスタンスというウィズコロナ時代特有の対応を余儀なくされるが、アフターコロナ時代を視野に入れた準備も欠かせない。
　鉄鋼産業・企業も厳しい状況に置かれているが、ここが踏ん張りどころである。安全・安定生産をベースに、大分・光の地における雇用と生活の安定・安心に向けて、一歩一歩確実に歩を進めていきたい。
　組合員の皆さんの変わらぬご理解とご協力をお願いする次第である。
ご安全に！