良い地域には良い労働組合あり… 昨年に引き続き、コロナ禍の中でのGWとなった。まさか1年後もこのような危機的状況が続いているとは、誰が想像できたであろう。現在、東京、大阪、京都、兵庫の4都府県に発出されている緊急事態宣言は、5月11日までとなっているが、特に医療提供体制が逼迫している大阪府では、延長せざるを得ない状況となっている。大分県においても、ステージ�兇両�況であるものの、人口10万人当たりの感染者数では、最も高いステージ�犬任△蝓∪鞠鮎譴魴泙┐討い襦８�では、これまでの警戒感をもう一段強めて感染対策の徹底を呼び掛けている。
さて、緑鮮やかな5月であるが、みなさんはGWどのようにお過ごしになったであろうか。もちろん、交代勤務の皆さんは、このGW期間中も連続操業を支えるため昼夜を問わず、高位・安定操業への対応に努力いただいていることに感謝申し上げなければならない。
ご承知の通りGWは、4月29日の「昭和の日」、5月3日の「憲法記念日」、5月4日の「みどりの日」、5月5日の「こどもの日」の国民の祝日（祝祭日ではない）と、5月1日の「メーデー」に休日が重なり大型連休となるわけであるが、祝日には祝日法でその制定理由が示されている。
例えば、「昭和の日」は、戦前までは天皇の誕生日が「天長節（天地が永久であるように天皇の治世も続くように）」となっていたが、国民の祝日に関する法律が制定され、「天皇誕生日（天皇の誕生を祝う）」となる。そして、昭和天皇が崩御されて「みどりの日（自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ）」になるわけであるが、2005年の祝日法の改正で「昭和の日（激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす）」となり、「みどりの日」は5月4日に移動となった。
祝日に対する思いは、人それぞれにあるであろうが、「休みでよかった」だけでなく、その祝日の歴史を学ぶのもたまには良いものである。
さて、今月のコラムのタイトル「良い地域には良い労働組合あり」は、昨年、大分大学における連合大分寄附講義で講義した時の受講生のレポートに書かれていたものである。毎年、大変恐れ多いのであるが、経済学部の学生を相手に「働くことと労働組合」について講師を務めさせていただく。その講義において、労働組合の役割として、「労使は鏡であり、良い経営には良い労働組合がなくてはならない」といった趣旨の話をするわけであるが、そのレポートには、「労働組合の社会的役割を考えるならば、良い地域には良い労働組合が必要ではないでしょうか」といった提言をいただいた。まったくもってその通り。改めて労働組合の役割を考えさせられ、また自覚を促された気がしたものである。
今年の講義は連休前の4月28日であったが、今回も受講生からどのようなレポートが提出されるか、今からとても楽しみにしているところである。
ご安全に
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