コクも無いのに、キレも無い 新型コロナウイルス禍とウクライナ問題の終わりが見えない中、まさに「あっ」という間に終わってしまったのが今年の「梅雨」、九州北部では統計史上初の６月中（大分地方気象台によれば、1951年の統計開始以降で最も早い梅雨明けは1994年７月１日）、期間は17日間と観測史上最速での梅雨明けとなりました。これに伴い心配されるのが水不足です。
大分県は水量の豊富な大分川、大野川や筑後川などの主要河川があるためか、飲料水などの生活用水まで心配となる深刻な水不足を経験した記憶がありません。ネット検索してみると、農業用水への影響は散見されましたが、渇水による水位低下でダムが水力発電を停止し、県や大分市等に渇水対策本部が設置されたとの記事がヒットしたのが2011年でした。この間、2020年には「ななせダム（大分川ダム）」も建設されており、ここ大分市では、飲料水まで心配しないで良い程度の水資源が確保出来るのではと期待しています。
飲料水と言えば、いつの間にかコンビニや自販機でミネラルウォーターが販売される時代になってしまいました。まさか、「水」を買う時代が来ようとは…、かく言う我が家の冷蔵庫や押し入れにも大量のミネラルウォーターと炭酸水が並んでいます。
ミネラルウォーターつながりで思い出すのが、20年程前に訪れた中国でのこと、「万里の長城」の観光を終え、のどの渇きを癒すため現地のお店でミネラルウォーターを購入しようとしたところ、ビールの方が低価格！と言うよりも、「水」なのに高っ！と驚いたことです。偏見だと叱られるかもしれませんが、中国には黄河や長江と大河はありますが、水が綺麗で美味しいとの印象がなく、現地で販売されていたアサヒのスーパードライを飲んでみましたが、当時の日本でのＣＭのキャッチコピー「コクがあるのに、キレがある」とは程遠い、「コクも無いのに、キレも無い」残念な味だった記憶があります。美味しいビールは美味しい水があってこそと痛感しました。
さらに、水よりも安いで思い出すのが、「鉄は水よりも安い」当時の新日鐵住金・営業担当者のセリフで始まる2014年１月の日経新聞の記事です。価格競争が厳しさを増す中、熱延コイルのアジアでの取引価格が１�鼎△燭�560ドル（約５万８千円）程度、１�圓△燭�58円。ミネラルウォーターの１ℓボトルがブランド品なら100円以上はするとの話でした。当時は足もとの厳しさを伝えるために職場進出の際などに引用することもありました。
それが今では、自動車向けのヒモ付き価格について大幅な改善が図られ、2021年度収益が統合後過去最高益を達成した要因の一つになっていることは嬉しい限りです。
最後に、過去最速の梅雨明けにより更なる心配が記録的な猛暑です。統計によれば、関東地方において過去に一度だけ６月中に梅雨が明けた2018年、埼玉県熊谷市で７月23日に日本歴代最高となる41.1℃を観測したとのこと。今年は長く暑い夏となりそうな気配ですが、安全６則の厳守による無事故・無災害はもちろん、熱中症予防を確実に行いましょう！
ご安全に！
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