課題解決をするのが仕事… 先日、光鋼管支部の役員研修会に対応した。
光地区へは、大分からJRソニック号に乗って小倉へ、小倉からは新幹線で徳山へ、そして徳山からは在来線で光まで移動する。移動距離は272.1km、移動時間は乗り継ぎによって異なるがおよそ3時間である。最初は遠く感じていたが、流石に毎月行っていると慣れるのか最近ではそうでもない。また、移動時間に溜まった書類に目を通したり、本コラムの構想を練ったり、読書の時間に充てたりと、結構、充実した時間となっている。
今回の出張時には、雑誌を読んでいたのだが、その中にアサヒ飲料前社長の本山和夫氏がご自身の経験から「課題解決をするのが仕事、水は低きに流れるもの、現場を見て理論で考える」という内容のコラムがあった。そのコラムを読んで「労働運動に通ずるものがあるなぁ、6月号の組合長メッセージでは、この内容について触れてみよう」と思ったのだが、何と、その雑誌をソニック号に忘れてきてしまった。(JRに問い合わせをしようと思ったが、雑誌を忘れ物として取り扱ってはくれないだろうと思い諦めた)
ということで、少々、正確さに欠けるところもあると思うが、今回のコラムでは、そのことについて触れてみたい。
本山氏は、「あらゆる仕事の本質は課題解決にある」と語っている。また、「課題解決の視点を持つかどうかで、どんな仕事でもがぜんと面白さが違ってくる」とも語っている。
労働組合は様々な取り組みを行っているが、その取り組みは、「組合員とその家族の幸せ」につながるものでなくてはならない。したがって、労働組合の仕事とは「『組合員とその家族の幸せ』を脅かす課題があれば、その改善に向けて取り組むこと」といえるのではないだろうか。まさに「課題解決をするのが仕事」なのである。面白いかどうかは別にして、やりがいのある仕事だと思っている。
次に、「水は低きに流れる」についてである。
本山氏は、「複雑で入り組んだ現象があったとしても、これは人々が、水が低きに流れるように自然に反応した結果」と語っている。そして「それが問題だとするならば、本来水が流れるべき方向へ向かうように障害を取り除き、新しい流れをつくっていく。これこそが課題解決の本質だ」と語っている。
「人は水が低きに流れるように反応する」とはその通りだと思う。したがって、そこで労働組合として忘れてはならない視点が、苦しくなると「弱い所にしわ寄せがいく」ということである。
今国会で議論されている「派遣労働は臨時的・一時的に限る」との原則を実質的に撤廃する「労働者派遣法」の改正案や一定以上の年収がある者の残業代をゼロにする「高度プロフェッショナル制度」の創設などについては、労働者保護ルールのハードルを低くするものであり、労働組合として、水が低きに流れることを懸念せざるを得ないのである。
最後に、「現場を見て理論で考える」についてである。
本山氏は、「課題は、何をおいても現場に行かなければ見つからない。だから、現場・現物・現実の三現主義の実践が大切だ」と語っている。「職場原点」を取り組みの基本とする大分労組が肝に銘じなければならないことである。
ご安全に!
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