早いもので、今年もあと１ヶ月。コロナ禍で２度目の師走を迎えることとなりましたが、昨年12月１日における大分県内の新型コロナウイルスの新規感染者数は14名であり、第１波、第２波と比較し、短期間で感染が拡大した第３波の中にありました。それに伴い、大分県からは、会食や接待を伴う飲食の慎重な判断等のお願いが発せられ、例年に比べ忘年会が激減、私の体型も幾分スマートになった気がしていました。
　さて今年は、11月26日に県外からの来訪者の感染が発覚してはいますが、大分県は既に忘年会について、「人数や時間を制限する必要なし」と県内企業に通達していますが、東京商工リサーチの調査では、県内企業の８割以上が「忘新年会を実施しない」と回答しているようで、これは全国で２番目に高い数字とのことです。近隣国の韓国では、ここにきて新規感染者が過去最多となっており、日本も第６波への警戒は必要ですが、県内経済の活性化のためにも、「新しいおおいた旅割」の利用も含め個人で出来る範囲の協力も必要と考えています。そうした観点から、先日、昨年７月の豪雨で甚大な被害を受け現在も復旧作業中の湯平温泉に夫婦で宿泊してきました。
　湯平温泉は、全盛期には別府温泉に次ぐ九州で２番目の入湯客を誇る温泉で「西の横綱」にも番付された時期もあり、1982年12月公開の映画「男はつらいよ」のロケ地にもなった風情ある温泉街です。残念ながら、現在は閉鎖した旅館や店舗も散見されますが、夜には提灯が石畳を灯し、レトロな雰囲気でインスタ映えスポットになっているようです。石畳入口には、俳人・種田山頭火が湯平温泉を訪れた際に詠んだ句「しぐるるや　人のなさけに　涙ぐむ」の句碑があります。山頭火が法衣を洗濯し河原に干したまま読書にふけってしまい、外が時雨れているのに気付かなかったところ、宿の娘が気を利かせて法衣をそっと取り込んでいてくれたことに感激し詠んだ句です。本当に涙ぐんだかは…。
　人の情けと言えば、石畳に灯る提灯450個のうち96個は、湯平温泉観光協会がクラウドファンディング（インターネットを通じて不特定多数に対し資金提供の協力を呼び掛け、資金を集める方法）を企画し新調したとのことで、豪雨被害からの再生に向けた協力者からの「湯平がんばれ！」等の応援メッセージが記されていました。
　私たち夫婦も、旅館の気さくな若女将？の丁寧なおもてなしと、大女将？の美味しい料理に大満足し、たちまち「湯平温泉」推しになりました。未体験の人は是非一度「湯平温泉」へ訪れてみてください。
　さらに、クラウドファンディングと言えば、労働組合のナショナルセンター「連合」が結成30周年の節目にスタートした「ゆにふぁん」を紹介しておきたいと思います。「ゆにふぁん」は、労働組合や地域のNGO・NPOによる「支え合い・助け合い」活動を紹介、サポートするもので、インターネットで「ゆにふぁん」と入力し検索していただければ、サイトが閲覧可能です。サイト内には「ゆにふぁんマップ（日本地図）」があり、各県で募集している活動が登録されており、また、クラウドファンディングの紹介もされていますので、興味のある方は訪れてみてください。
　最後になりますが、12月に入り製鉄所の「年末年始ゼロ災活動」がスタートしました。労働組合としても「６則の浸透」をはじめとした安全啓発活動の一環として「安全ビラ配布」や「安全壁新聞の掲示」を行っています。引き続き、安全最優先でお願いします。
ご安全に！