「安全は 急がず焦らず怠らず」 5月6日に構内で死亡災害が発生しました。社内の取り扱い基準に基づき統計外とはなりましたが、構内で働く仲間の尊い命が失われた事実は消えません。
大分労組として今期の運動方針の一丁目一番地に安全の取り組みを掲げ、「働く者とその家族を守る」としています。「働く者」とは決して組合員だけのことではなく、関連グループ労組はもちろん、構内で働く全ての仲間のことです。
今回の死亡災害は、2014年12月16日に構内で発生した死亡災害の類似災害であり、結果だけ見れば、ハード面を含めた当時の対策がしっかりと横展開されていればと思わざるを得ませんが、作業方法の違いを知ると改めて横展開の難しさを痛感したところです。
しかしながら、この尊い教訓を忘れることなく、ご冥福を祈る中で、構内の全ての企業・職場が当事者意識を持って真剣に議論し、対策を講じ、大分地区において、未来永劫ベルトコンベアーによる死亡事故を撲滅出来ることを願ってやみません。
安全の取り組みと言えば、6月は厚生労働省と中央労働災害防止協会が主唱者となる「全国安全週間(7月1日〜7日)」の実効を上げるための準備期間となりますが、労働組合はその協力者、各事業場は実施者と位置付けられています。
実施要綱では、「この間、事業場では、労使が協調して労働災害防止対策が展開されてきた。この努力により労働災害は長期的には減少してきたが、近年、就業人口の高齢化による高年齢労働者の労働災害や、転倒や腰痛といった、労働者の作業行動に起因する労働災害が顕著に増加していることから、労働災害全体の件数が再び増加に転じている状況である。さらに、死亡災害も令和3年は増加に転じるなど予断を許さない状況にある。このような状況において労働災害を減少させるためには、事業者・労働者双方が労働災害防止のための基本ルールを徹底し、またそれらを遵守・実行するための時間的・人員的に余裕を持った業務体制を構築することが重要である。」とされており、今年度のスローガンは、「安全は 急がず焦らず怠らず」とのことです。
安全週間及び準備期間中において、協力者である労働組合へは「広報資料の作成、配布」等をはじめとした実施事項に対する支援、協力が求められており、実施者である事業者には「安全大会等での経営トップによる安全への所信表明を通じた関係者の意思の統一及び安全意識の高揚」「安全パトロールによる職場の総点検の実施」「安全の日の設定」等を実施することが求められています。
大分労組としては、「全国安全週間と準備月間」ならびに所の「2022年夏季ゼロ災活動の取り組み(6月1日〜8月31日)」を踏まえ、夏場の安全・健康啓発活動キャンペーンを展開します。6月9日「安全の日」早朝6時からの「安全ビラ(うちわ)」の配布や6月21日に各支部による「熱中症対策に向けた啓発品(ドリンク等)」の配布等を予定しています。引き続き、安全6則を遵守し安全最優先でお願いします。ご安全に!
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