五割(半値)八掛け二割引き… 7月10日(日)に投開票が行われた第26回参議院議員選挙、とりわけ比例代表選挙では、1年以上にわたる政策実現推進活動の結果として、組合員のみなさんにご支援・ご協力をいただいた基幹労連推薦候補者「村田きょうこ」の当選を果たすことができました。
その一方で、大分選挙区選挙では3期18年間に亘り私たちの代表として国会の場で活躍をしていただいていた推薦国会議員「足立信也」の4選を果たすことが出来ず、また、山口選挙区では大分労組支持候補が自民党現職に対し大差で敗れることとなりました。
残念ながら、政策実現推進の観点からは、諸手を挙げて大喜びする結果とはなりませんでしたが、先ずは、この間の取り組みに対する、ご家族を含めた組合員みなさんのご理解とご協力に、心から感謝申し上げます。
今更ではありますが、労働組合として政策を実現するための手段は、大きく分けて3つあると思います。一つは、間接的手段としての「市民運動」、広く社会に認知される行動により、世論を動かして実現する方法です。連合大分がトキハ前や大分駅前の交差点で、街頭宣伝行動をしているのを見かけたことがあると思います。二つ目は、直接的手段としての「政治活動」、国会や都道府県・市町村議会に議員を擁立して実現する方法です。言わずもがなですが、先般の参議院選挙、大分労組としては、前述の候補者を推薦し臨みました。そして、三つめが、直接・間接的手段としての「請願・要請行動」、連合や産業別の構成組織などによる政府・省庁への政策提言活動により実現する方法です。大分県でも、連合大分や地域協議会が県や市町村の予算編成にあたって、毎年、要請行動を行っていますし、基幹労連大分県本部が「生活総点検活動」に取り組んでいます。
この中でも、私たちの代表を政治の世界に送り出すことは必要不可欠であり、労働組合として政策実現の為の「政治活動」に積極的に取り組んでおり、そのための手段として選挙運動に真剣に取り組んでいます。
しかしながら、ここ数年における連合加盟組織の推薦候補者の獲得票は、大幅に減少してきており、組織人員数に対する得票比率も低下を余儀なくされている実態にあります。
今回の参院選挙、基幹労連大分県本部が7月9日(土)の時点で集約・把握していた加盟組織における期日前投票の完了者数は約12,000人(組織人員数5,437人)。これは過去最高得票数では?との期待を抱きましたが、「村田きょうこ」の大分県での獲得票数は2,338票との結果でした。一万票近くの票は一体全体どこ?誰に?どの党にいってしまったのか…。
選挙では、証券用語を引用し「五割(半値)八掛け二割引き」との言葉を使うことがありますが、それにさえ遠く及ばない結果に唖然・呆然となっていたところ、基幹労連の神田中央執行委員長より「勝った時こそ冷静に」との言葉をかけられました。
確かに、冷静に考えてみれば、これまでの後援会活動はファンクラブ活動へ様変わりし、挨拶まわりや電話行動も無い活動であっただけに過去の実績を上回る期待に無理があったかもしれません。
いずれにしても、選挙の総括については、今後、中央や基幹大分等における議論も踏まえ、大分労組政治活動委員会を場に行うこととなりますが、3年先の第27回参議院議員選挙はもちろん、6年後の「村田きょうこ」再選に向けた礎となる様に議論を行いたいと思います。
ご安全に!
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