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ホワイトもモーレツも!

 今回は実家の畑に植えた「ジャガイモ」の写真です。約1か月後の収穫が今から楽しみです。さて、雨の日が多かった4月から、爽やかな5月となりました。風が薫り新緑が鮮やかに映える季節、その様子からも活力・元気を感じます。新緑も夏が近づくにつれ次第に濃い緑へと変わっていきますので、この時期の「黄緑」の方が視覚的に明るくて気持ち良いものです。何より冬より服装が軽くなる、洗濯物が減る、これから一時は暖かいことが嬉しいし、日が長くイベント事が多いなど楽しみな時間も増えていきますね。
 野山を彩る「黄緑」。ご存じのとおり黄色と緑の中間色です。その色合いから物事を客観的に捉える中立的な印象、協調性のある上品さをイメージするとのこと。(ふむふむ、早速取り入れよう)
 企業の印象・実態感も色で表されます。「ホワイト」「ブラック」のほか、最近では「ゆるブラック」や「パープル」、さらに「モーレツ」とか「プラチナ」とか最早色でないものも加わっており、これからの働き方はどうあるべきか等と論じあうような記事を目にします。なかでも「モーレツ」企業は「競合他社に勝つ!」ために長時間労働をも厭わず働けるだけ働く、「ワークライフバランスなんて言っていると負ける、ハードワークでやる」とも。実際に「ホワイト」企業より業績を伸ばしているとなれば「そっちの方がいいのか!?」ともなりがちですが果たして?
 業績が上がれば高揚感は得られます。しかしながらそれは一時的なものであり、長時間の残業が続くとなれば心身は疲弊しやがて限界がきます。「モーレツ」な働き方は業績を最優先する会社ファースト的な思考とも言えます。それから「ハードワーク」の言葉。ラグビー日本代表HCのエディーさんは、「ハードワーク」とは「今よりも良くなろうとする意識」と言っており、決して長時間の練習とか行き過ぎたトレーニングではないとのこと。同じ言葉でも表す意味合いは全く異なるものです。
 そこで注目されるのが「プラチナ」。貴金属プラチナの白い輝きを、働きやすさ(白)と働きがい(輝き)に見立てたもので、ホワイトもモーレツもある労働者ファーストの考え方、好循環・持続性・主体性など前向きな印象を受けます。
 私たちの鉄鋼業はどうでしょうか。人材面や生産性など足もとの課題等を踏まえると、新たな働き方を模索する時期にあるのかもしれません。24時間・連続操業という特性にありますが、こうした既存のフレームに囚われず色々知恵を出してみる、働き方に限らずとも毎日の“仕事”も同様であり、そうした議論が普段からできる職場風土が、「世界1の誇り」ある製鉄所への大きな一歩となります。事業環境が厳しさを増している今こそ、「001」世界1の信頼と誇りに向けた力合わせ・知恵出しの時です。


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