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味噌・醤油に未来を描く

 九州の醤油は甘い!と良く言われますが、私たちからすれば関東の醤油は塩味が勝ってうま味を感じないようにも思いますが、皆さんのお好みはどちらでしょう。
 先月、フンドーキン醬油株式会社を見学する機会がありました。フンドーキンといえば臼杵川の中州にある建物が良くテレビにも登場しますが、あそこは味噌工場で醤油工場は臼杵インターの南側に工場があります。入り口には大分醤油協業組合と書かれており、県内の醤油メーカー数社で工場を運営しているとのことです。
 醤油の基本的な原料は、大豆・小麦・塩。最初に案内された原料処理工程では大豆を蒸したり麦を炒ったりする香りがします。麹づくりはあいにく見学できませんでしたが、発酵・熟成では世界一の木樽に圧倒されます。高さ9メートル、直径9メートル、容量は540キロリットルの大型木樽で、カナダ産のヒバの木を使用しているとのこと。熟成期間は3年も必要で、これといって手を加えないらしく、樽も使えば使うほど味も深みが増しまろやかになっていくとのことです。ステンレスタンクもありますが、やはり木樽の方が昔ながらの醤油の味がしそうです。その他にも奈良県の吉野杉を使った木樽もあり、そこから香る醤油のにおいがたまらなく食欲をそそりました。
 工場見学を終えたあと、日本政策投資銀行・設備投資研究所次長の青木様より「米国の政策推移」等をテーマとした講話を拝聴しました。
 国内需要の漸減、中国の輸出問題に加え、トランプ関税がもたらす影響が危惧されるなか、これからどうなっていくのかと興味津々にお話を伺ったところです。すべては書けませんが印象に残ったことは、次の科学技術の波は「AIとバイオテクノロジー」。微生物がもたらす未知の発酵作用をAIで解明し活用することで、今までにない世界がやってくる!という話しです。発酵。まさに今日見た醤油工場ではないか!工場の醸造技術がやがてターミネーターやプレデターを生むのか!!日本はコメ問題に騒いでいるけど(これも大事ですが)世界はだいぶ先を進んでいるぞ!っと密かに興奮したところです。
 そんな感情は置いといて、講話の軸は今世界で起きている変化をしっかり捉え準備しておくことが次なる成長の好機になるというものでした。興味のある方は齋藤ジン氏の「世界秩序が変わるとき(新自由主義からのゲームチェンジ)」を読んでみてください。

 さて、6月です。暑さへの備えはできているでしょうか。この夏も厳しくなりそうですが、それに如何に対応していくのか、安全・健康を守るこれまで以上の取り組みも求められます。学生も体操服で通学したり、ハーフパンツ可の中学校もあるようです。私たちの職場でも規律を前提としつつ、過酷な夏を乗り切る柔軟な取り組みを推進しませんか。熱中症予防には塩分接種が不可欠。一杯の味噌汁で今夏も元気にがんばりましょう! ご安全に!


<<組合長メッセージの過去の一覧>> 1件見つかりました。
日時 タイトル タイプ
2025/06/01 味噌・醤油に未来を描く テキスト
2025/05/01 春に三日の晴れなし テキスト
2025/04/01 無意識を意識してみる テキスト
2025/03/01 ゴミを拾うということ テキスト
2025/02/01 選挙に行って投票しようぜ! テキスト
2025/01/01 ここから勝負!いつも・いつでも テキスト
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