ガムシャラになる 夏の参議院議員選挙から3か月が経ち、ようやく新政権の誕生です。この間に色々とあってのことでしょうが、貴重な時間を失ってしまったことは否めません。時間はかけがえのない重要財産の一つ、政治家の皆さんには、解決が待たれる多くの課題に対して「しらしんけん」取り組んでもらいたいものです。
この度首相に就任した高市氏。自民党総裁に選ばれた際、ワークライフバランスを捨てて働いて働いて働いて参りますと表現。ワークライフバランスは捨てるとかそんなもんではなく、生産性高く働くことと表裏一体なものです。理屈は抜きに、高市氏自身は「やったる!」という意志を込めた表現なのでしょう。
また、高市氏は「絶対に首相になる」という意志が誰よりも強かった、だから本当になれたのかもしれません。何かを成し遂げようという強い気持ち・必死な姿は、最後の最後に力を与えてくれる、そんな気がします。
覚悟を口にするなら「がむしゃら」になって闘う。今回の政局バタバタ劇を観るなかで、ふと私たち労働組合も「がむしゃら」の姿勢を忘れていないか?と思ったところです。誰かの言動を待つことなく、自らグイグイと引っ張っていく、時には熱くなり強引さがあっても良いのです。その熱は次第に伝わり、やがて共感は広がっていくことでしょう。
混迷の時代、複雑な関係性、こんなときにこそ「がむしゃら」になるリーダーシップが求められているようにも思います。
もちろん冷静さも必要です。これから労働諸条件の改善に向けた取り組みが本格化してきます。要求策定の際には、職場・組合員の想いをぶつける「熱」、その一方で確認された事実・実態など、客観的な根拠を持つ理路整然とした議論がなされなければなりません。
「明日を創造→沸立つ情熱」という今期の運動スローガンが示すごとく、冷静かつ「がむしゃら」になる気持ちを大切にしながらチャレンジしていきます。
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