明けましておめでとうございます。
　組合員ならびにご家族の皆様におかれましては、明るい新春をお迎えのことと、お慶び申し上げます。また、引き続くコロナ禍ではありましたが、昨年１年間における労働組合の諸活動へのご理解とご協力に心より感謝申し上げます
　昨年を振り返ってみますと、これまでの間における組合員の痛みを伴う固定費圧縮や、鋼材価格の引き上げ等により、国内鉄単独事業としては課題を残しつつも2021年度決算において統合後過去最高益となる連結事業利益を計上するに至りました。その結果として、AP22春季取り組みにおいて得られた成果と業績連動型一時金の基準額を含め、労働組合としてめざす「好循環の創造」を体現したところです。
　また、７月の第26回参議院議員選挙におきましては、組合員・ＯＢとそのご家族皆さんのご支援・ご協力により、実に15年振りに基幹労連組織内議員「村田きょうこ」を誕生させることができました。この場をお借りして、あらためて御礼を申し上げます。秋の臨時国会における経済産業委員会・初質疑での「ご安全に！」で始まった質問は、まさに、私たちの代弁者そのものでした。
　さて、迎えた2023年、今年の干支は「癸卯（みずのと・う）」です。「これまでの努力が実を結び、勢いよく成長し飛躍するような年」という意味があるとのことです。コロナ禍が私たちの生活はもちろん労働組合の活動にも多大な影響を与え、変化への対応を余儀なくされました。コロナ禍から大きく「飛躍」し、私たちの生活、活動が大きく「向上」する年になることを期待したいと思います。
　卯年と言えば、日本では昔から月の模様を兎（うさぎ）に見立てており、これは仏教説話からきているとのことですが、今回は詳細を避けます。月の模様をどう捉えるかは国によって様々で、中国の一部や南ヨーロッパでは「大きなはさみのカニ」、インドは「ワニ」、中南米は「ロバ」、モンゴルは「イヌ」など動物系に見える国もあれば、欧米は「女性の横顔」、ベトナムは「木の下で休む男性」等々人間の男女の場合もあります。
　このことに限らず、物事や現象の捉え方は人それぞれであり、足もと注目を集めている今春の大分県知事選挙も似たような部分があります。役職柄、いろんな方達から意見を頂くことがありますが、「任期途中での辞任は無責任」「３年間の国会議員活動でも成果をあげており、知事としても期待する」「官僚出身の知事が何十年も続くのは如何なものか」「知事には中央とのパイプを期待する」…等々三者三様であり、何が正しいかは人それぞれです。告示日まで３ヶ月を切りましたが、2003年の県知事選挙では、２月に出馬表明した無名の新人が善戦をした前例もあり、まだまだ予断を許さない状況です、
　いずれにしても、「安心・安全なくして地域の活力なし、地域の活力なくして大分県の発展なし、大分県の発展なくして私たちの雇用と生活の安定・安心なし」、誰に託せば好循環が実現するのか見極めていくことが求められます。
　最後になりますが、今年も、職場を原点に、大分地区グループの総合力発揮で、様々な観点での「好循環の創造」に向けて、本部・支部役員が「一致団結・英知結集」して諸課題に取り組んでまいります。
　この一年の皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。　　　ご安全に！