大分県議会は「二元代表制」ですよ… 4月になり桜が満開の季節になりました。新型コロナウイルス感染症の新規感染者数も大幅に減少しており、久しぶりにお花見を楽しんでいる人達も多いのではないでしょうか?
花見の起源は奈良時代まで遡る様で、当初は貴族の行事として中国から伝来した梅を鑑賞していたものが、平安時代に桜に代わり、鎌倉・室町時代に武士階級に広がり、庶民まで広がったのは江戸時代といわれており、桜の代表品種であるソメイヨシノは江戸時代に品種改良で生まれたクローンだそうです。
今は、労働組合会館の周辺も、産業道路反対側である平和市民公園はもちろん清澄な製鉄所側クリーク対岸も桜の花が綺麗に咲き誇っています。ただ残念ながら、私達労働組合の役員は、今年は第20回統一地方選挙の年であり、さすがに桜を見ながら安気に「花見酒」とはいきません。
現在は、前半戦である「県知事選挙」と「県議会議員選挙」の本選真只中であり、これが終われば1週間のハーフタイムを取り、後半戦となる「大分市長選」等の必勝に向けた戦いとなる予定でした。しかし、「参議院補欠選挙」が4月6日に告示され必勝を期すことが求められることとなり、今年の4月は選挙月間となりそうです。
選挙の話題で最近気になることがあり、それは、今回の「大分県知事選挙」では、立候補している両者は「県民党」を名乗っているのに対し、自民党や一部マスコミは「与野党対決」と発信し世論扇動していることです。連合大分会長に就任直後から私は、知事選は「与野党対決」みたいなことにならない方が望ましいと言ってきました。
そもそも、国会の様に国民の投票により選ばれた国会議員の指名(通常は衆議院の最大政党、政権与党の意向通り)で内閣総理大臣を決める「議院内閣制」と違い、県議会は知事と県議を県民が直接投票で選ぶ「二元代表制」です。
「二元代表制」は、両者が対等の立場で相互に抑制し、均衡を保ち続けることが求められるものであり、現状の国会の様に、「議院内閣制」のもとで、多数派(与党)が「数の力」で好き放題をしている様な事態、私たちに身近な県政で決して生じさせてはなりません。そんなことを平気で発信している自民党や一部マスコミには、呆れてしまいます。逆の視点で言えば、「二元代表制」における首長は、「真の県民党」であることを強く求めます。
仮に、自民党が発信している様に佐藤前市長が与党候補だとした場合、次期大分市長選は、一時期「知事選」への出馬を表明し、「野党から二人が立候補すべきでない」と公言していた「足立信也」さんが、無投票で新市長となりそうな状況です。実に8年振りに野党系の大分市長が誕生するとの理屈になりそうでしたが、自民党がまさかの一番乗りでの推薦決定でした。
全てが、国政選挙への影響を踏まえた対応であることは論を俟ちませんが、県民・市民の誤解を招くような対応は如何なものかと思う今日この頃です。
ご安全に!
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