世界は「愛」でできている! わが社もテレビCMを制作。「世界は鉄でできている」をテーマに10月から全国で放映されています。この広告動画、内側からみれば少し恥ずかしいような不思議な感覚も持ちますが、「鉄」の素材感とストーリー・俳優陣がほどよくマッチし、「鉄を愛する気持ち」を真っ直ぐ伝えてきます。CMもさることながら「川口春奈」さんの社員向けメッセージ、大女優が発する「ご安全に!」にも大きな反響があるようです。こうした広告活動等を通じて、わが社の認知度も好感度も鉄への愛情も高まっていくことを期待したいものです。
さて、早くも11月。重要な取り組みの一つであるAP春季取り組み、その要求策定に向けて議論が本格化していきます。これまで様々な場でもふれてきましたが、今回の取り組みに対する職場の期待は非常に強いものがあり、それ以上に、賃金をはじめとする労働諸条件を改善する「必要性」が一段と高まっているところです。
これは基本的な考え方である「実質賃金の維持」「経済の成長成果の分配」「賃金相場の確保」の3つの原則からも、また産業・企業の持続的な成長、それに不可欠な人材の確保・活躍といった今日的な課題からもそう言えます。
今年8月に内閣府が公表した「令和5年度 年次経済財政報告」に「動き始めた物価と賃金」とのタイトルがつけられています。245ページある報告書をざーっと見てみると、最後の方に「企業収益を高めていくための鍵」の一つとして「マークアップ率の向上」とあります。難解な内容でもあり詳細は「割愛」しますが、要は「値上げ」によって経営力を高め、人への投資等を活発に行うことで企業の成長・物価・賃金の好循環を図るものです。
要求づくりにあたっては、このような経済的な理論とともに、鉄に働く者の直向きな努力を念頭においた検討が欠かせません。働く者・働くことへの感謝や尊敬の念、会社や職場への誇り(エンゲージメント)、家族に対する組合員の「愛」などがしっかり織り込まれた要求となるよう議論を積み上げていくことが大切です。
今、世界で起きている戦争や紛争。歴史的な経緯や指導者たる方々の思惑などを計り知ることはできませんが、そこに暮らす人々の、子供の泣き顔を目にするたび、一刻も早い停戦、これ以上の犠牲者がでないことを願うばかりです。
子供の将来をも破壊する争いごと。
戯言と笑われるでしょうが、人を想う気持ち(愛)をもって止めれないものでしょうか。かつての「あんちゃん」のように「そこに愛はあるのかい?」と問いたいものです。
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