「ゆらぎ」を心に受けとめて 宇宙のはじまりは「ゆらぎ」から始まったとされています。138億年前、超高温・超高密度の火の玉の急膨張、いわゆる「ビッグバン」により宇宙は誕生したとされていますが、これを引き起こしたのが量子の「ゆらぎ」です。
「ゆらぎ」とは、ある量の平均値は巨視的には一定であっても、微視的には平均値と小さなずれがあること、またそのズレのことです。果てしなく拡がる宇宙を創出したこの「ゆらぎ」。同じように私たちの身の回りにも存在しています。
毎日安全に作業する、操業を安定化する、生産活動を続けていく上で重要な課題です。そのために職場では大変な苦労をされています。一見安定して稼働しているように見えても、なぜトラブルは起きるのか、もしかすると「ゆらぎ」も関係しているかもしれません。
いつもと変わらない職場も、ミクロの世界では常に変化・変動しズレが絶えず起きている、言い換えれば、現場の「ゆらぎ」に如何に対応できるかがカギと言えます。ベテランの仕事に安心感や信頼感を感じるのは、この「ゆらぎ」を肌で感じとり上手く対処することにあるのかもしれません。
私たちは、平穏な日常からかけ離れた出来事に突如ふれると心は揺れ動きます。気持ちが動揺し・迷い・葛藤することは避けられないものですが、こうした心の「ゆらぎ」を周りと共有することで、それを素直に受け止めることができ、徐々に冷静な気持ちに戻っていきます。
身体の力を抜いて、意志をもって「ゆらぎ」を受け止めていけば、「事の本質」や「取り組むべきこと」も見え、難局にあっても乗り越えていくことができるはずです。
私たちは「世界一の信頼と誇り」に向けて、引き続き邁進していかなければなりません。先ずすべきことは、まもなく迎える過酷な夏場を安全で健康で乗り切っていくことです。
元気に「ご安全に」の挨拶を交わす、指差し確認を省かない、何でも報連相する、働く者とその家族を守るための約束事です。全組合員心一つに一丸となって、信実を尽くし、日々行動していきましょう。ご安全に!
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