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ゴミを拾うということ

 皆さんも別大国道は車で通ることが大半だと思いますが、歩きながら景色を眺めるもの良いものです。ゆっくり歩いていると別府湾には大量のプラごみが浮かんでいることに気付かされます。私たちが通勤で利用する産業道路も、残念ながら中央分離帯には缶やペットボトル、お菓子やパンの袋、食品の容器、タバコの吸い殻などがポイっと捨てられています。
 ゴミは地域や会社の風土、世の中の状態を映し出す鏡。平気でゴミを捨てる、気付いても拾わない、それは「自分さえ良ければいい」「他のことに関心がない」ことと等しく、ゴミのポイ捨てを目の当たりにすると心の乏しさを感じます。

 先月、別大国道のゴミ拾い活動に参加した際に伺った話ですが、ペットボトルが自然分解されるのにどれぐらいの時間が必要なのか、答えはなんと400年。家康が関が原の戦いで捨てたとするペットボトルが今ようやく分解される、それくらい長い時間がかかるとのことです。
 ペットボトル以外でも、アルミ缶は200年、発泡スチロール50年必要。レジ袋は20年、たばこのフィルターは10年。ペットボトルの400年と比較すれば短くも感じますが、大量に生産され日常的に使われていることもあわせると、ゴミとして捨てた場合の自然に及ぼす負荷はとてつもなく大きいものです。
 逆に言えば、捨てられたタバコ吸い殻を1本拾うと、環境への負荷が10年軽くなったことと等しいということに。ゴミを拾うことは、地球にやさしく、街も綺麗で、拾った人の心も美しく豊かにしてくれる。道路のゴミはやがて海へとたどり着き海を汚し、めぐりめぐって私たちの健康にも関係していくものですから、ゴミを極力出さないよう抑え、かつ適切に処理する、もっと意識を高め行動していかなければなりません。

 ゴミを拾うと言えば、ドジャーズ・大谷選手もグランドのゴミを何気なく拾う姿が報道されました。また、就職試験に訪れた学生が落ちているゴミを拾うか否かが合否判定の一つとする会社もあるとのこと。ゴミ拾いは“徳拾い”でもある一例とも言えます。最近では「スポGOMI甲子園」なる大会も行われています。競技を楽しむことが、結果として他の誰かのためになる、素晴らしい発想であり、この大会が無くなることをめざしているという考えも素敵だと思います。
 ゴミを捨てない・ゴミを拾う、当たり前のことを当たり前に行う、そんな組織風土が根付いた集団は、きっと真の強さを備えていると思います。


<<組合長メッセージの過去の一覧>> 1件見つかりました。
日時 タイトル タイプ
2025/03/01 ゴミを拾うということ テキスト
2025/02/01 選挙に行って投票しようぜ! テキスト
2025/01/01 ここから勝負!いつも・いつでも テキスト
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